「精神」(2008年)という映画を初めて見た時、ものすごく大きなショックを受けた。
精神の病を患う人の表情が、スクリーンに映し出される。
そのことが、私自身にとって「普通」ではなかったことに気がついたからだ。
そして、映画に登場する、精神を患っている(はずの)人がとても「普通」に見えた。
テレビ番組で、精神を患う人は、なぜ顔を隠さなければならないのか。
精神を患う人が地域で暮らすことを難しくしているのは何なのか。
映画を見ながら自問していた問いは、
ラストのシーンで、私の頭の中からすべてすっ飛んだ。
ガツンと一発殴られるような、
胸に杭をぶち込まれるような、
そんな終わり方だった。
あれから10年以上が経過して、「精神0」が製作されたという。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、劇場は閉じられているため、
5月2日から「仮設映画館」で公開されるそうだ。
患者さんを診ていた、あの医師の引退を映したという。
これは、ぜひ、観たい作品。
仮設映画館
http://www.temporary-cinema.jp/seishin0/
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