アカデミー賞受賞で注目度が高まっている映画「パラサイト 半地下の家族」
ところどころで笑えるのだけど、その笑いは明るいものではない。
格差社会、貧富の二極化をベースにしているのが分かるし、
半地下の空気のように、湿り気を感じさせる。毒を含んだストーリーだ。
山の手に住む富裕層の家族と、半地下に住む全員無職の家族、
家族の間にある差は、何なのか
半地下の家族は、チャンスがあれば、山の手の豪邸に暮らす富裕層の仲間入りすることができるのか。
そのチャンスを掴むことは、できるのか。
チャンスは、努力を積んだり、運しだいで掴めるのか。
そもそもチャンスなど、ありえないのか。
半地下に暮らす家族同士のやりとりの軽さ、明るさが、逆に、家族を取り巻く閉塞感を感じさせる。
その軽さ、明るさの裏に、ものすごく深い諦めがある気がしてくる。
観終わった後に、すがすがしい気分にはなれないけれど、
親子が互いを思いあうところに救いをもたせているのかもしれない。
#映画
#アカデミー
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