筋ジストロフィーを患っている作者の歌集だというと、「大変な人が、頑張っていることを書いているんでしょ」と思う人がいるかもしれない。教訓めいたことが書かれていると懸念されるかもしれない。
この本について、その想像は、完全にハズレているとは言えない。
しかし、手に取って読んだ人は、良い意味で裏切られると思う。
「生きている」。その状態が、どういうことなのか。
毎日、忙しく、活動的であればあるほど、知らないのではないか。
沢山のモノに囲まれ、情報の渦の中にいるほど、見えていないのではないか。
読み手自身に、「生きている」ことを実感させてくれる歌が収められている。
ある人は、明日から、また頑張ろうと思うかもしれない。
また、ある人は、そんなに頑張らなくていいんだと思うだろう。
点滴ポール 生き抜くという旗印
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