2011年10月27日木曜日

Vol.39 私も変わったんです




2009年夏から、2011年春まで撮りためた映像から、1つの映像作品「ぷかぷか」ができあがろうとしています。



実は、この作品をつくる編集作業で、気が付いたことがあります。



記録した映像の中には、私がパン屋で働いているメンバーさんに声をかけたり、インタビューしたりしているシーンが何カ所かあります。



それらを、日付の古いものから新しいものへ順番に眺めていくと、

私とメンバーさんとの距離が変わっているのです。



最初の頃は、メンバーさんに話しかけている声にどこか遠慮があります。

映像も、どこか腰がひけているように感じます。



しかし、メンバーさんの特技やこだわり、苦手なことなどを知るにつれて、ぐっと近くに寄って撮影できていたり、私が質問する声も馴染んだ雰囲気をもってきます。



おそらく、時間が経つにつれて、私とメンバーさんとの人間関係の距離が近くなったのだと思います。



そして、「障がい者」について考えていたこと、感じていたことも少し変わったように思います。 


障がいのある人を「障がい者」という言葉で、ひとくくりにすることに違和感を感じています。



一般の人にとって分かりやすいように、「ぷかぷか」のことを“「障がい」のある人が働くパン屋さん”と説明することがありますが、心の中で「本当は違うんだけどね」とつぶやいています。



当たり前ですが、「ぷかぷか」のメンバーさんは一人ひとり、「人」です。

「障がい」といっても、それぞれ得意なこと、苦手なことは違うのです。

それを一つにくくって、「知的障がい」といわれてもピンとこないのです。



そのことを、頭の中だけでなく、撮影のおつきあいの中で心の底から実感できたこと。

それが、私にとって、とても大きな経験でした。



私だけでなく、世の中一般の多くの人もおそらく、同じように感じるんじゃないかな。



最初は、よく知らないので「障がい者」にどう接したらよいか分からないし、不安や緊張がある。

でも、「障がい者」に接して、どんな人かを知り、不安や緊張、偏見もなくなっていく。

すると、人と人のおつきあいになり、「障がい者」という見方や言葉は要らなくなるんじゃないかな。


「障がい者」という言葉、私は、好きじゃありません。

「人」をひとくくりにして、言えることなんて何にもない気がしますし、

今、「ぷかぷか」のみんなについて心からそう思うので、

「障がい者」という言葉はどこかへ捨てちゃえ。ぽいっ。

て感じ!

 実際にあるのは、私と障がい者の関係ではなく、私と「○○さん」の人間関係ですから。


1 コメント:

  1. やさい料理 夢Nov 19, 2011 07:49 AM

    ほんとにそうですね。同感です。
    埼玉アリーナでお目にかかるのを楽しみにしています。

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